料理の話
食事はとりあえず栄養が取れればいいと思っている私は当然料理が得意ではない。
不味いということはないだろうが「わっ、美味しーい☆」という評価をいただけることもないだろう。
若い頃は美味しいといわれるお店にもそれなりに行っていた。
フルコースいただくレストランもお洒落なアジア料理のお店も泡盛が最高に美味しいバーもかき揚げが絶品の蕎麦屋も何十年と続く秘伝のタレの焼き鳥屋も、毎週どこかしらに足を運んでいた。
そんな私でも家で作る料理というとこんなものなのだ。
確かに美味しくて見た目にも美しい料理は心を満たす。
満たすのだけど、自分で作っているとどうにもそこに重きを置けないのだ。
時間との勝負であったり睡魔との闘いであったり、、その先の「満たされる時間」にまで考えが及ばない。
最終的には「汁物に全部ぶち込んでおけば何とかなる」にいきついた。
その後某有名料理人さんがそれでいいと肯定しくれる本(解釈は人それぞれ)を出版し話題となっていたので、「間違っちゃいないさ」と、ただの面倒くさがりな自分を更に棚に上げるのであった。